人を雇わずにAI が引き受ける運用代行
ネットショップの商品登録や SNS の定期投稿。毎週おなじ画面でくり返す仕事を、裏側で AI に動いてもらって引き受ける運用代行を作った。

EC と SNS の運用代行を作った。
ネットショップの商品登録や価格の更新、SNS の定期投稿みたいに、毎週おなじ画面で、おなじ手順をくり返す仕事。それを、人を雇うかわりに、裏側で AI に動いてもらって引き受ける。
屋号をつけてサイトを作って、営業の仕組みまでぜんぶひとりで作った。

作るより置く場所だった
IndieSeed と tsukutte を出してみて、分かったことがある。
どっちも使ってくれる人がなかなか集まらなかった。ふり返ると、どっちも「載せる人」と「見に来る人」の両方を、無名の個人がゼロから集めなきゃいけない形だった。
作る力が足りないんじゃなくて、置く場所を間違えてた。
だから今度は、もうお金が払われている場所に行くことにした。
仕事は求人票に山ほどある
「ECサイト運営スタッフ」で求人を探すと、東京の一部に絞っても 3,000 件以上出てくる。中身を読むと、楽天や Yahoo!、Amazon の商品登録とページ更新。時給 1,300 円前後で、在宅の業務委託も多い。
「自動化してください」という依頼はほとんど無い。でも「人を雇ってやってる作業」としては山ほどある。
しかも、人を雇うのはけっこう大変。募集して、教えて、やっと覚えたころに辞めて、また募集する。セール前だけ人が足りない、みたいなことも起きる。

何を自動化したか
自動にしたのは、営業の入り口から仕事が決まったあとの作業まで。

対象にした仕事

- 商品登録:メーカーの資料や今あるデータから商品ページを作って、画像の加工と CSV の登録まで
- モール間の転記:楽天の商品を、Yahoo! や Amazon の項目に合わせて載せる
- 価格・在庫の定期更新:決まった曜日に、価格の改定や在庫の反映
- ページ更新・セール反映:説明文の修正、バナーの差し替え、クーポンの設定
- SNS の定期投稿:Instagram や TikTok に、用意してもらった原稿と画像で投稿
問い合わせ対応や広告の運用、撮影みたいな、その場の判断や実物が要る仕事は受けない。途中からは手軽な開発系の仕事も集めるようにした。
毎朝、求人を集めて判定する
毎朝 9 時ごろに、求人サイトとクラウドソーシングのサイト、あわせて 4 つから新着の求人を読みにいく。
読んだ求人は、AI が本文を見て「受ける」「条件付き」「見送り」に分ける。毎日の出社や打刻、作業中の画面の監視みたいに、人であることを前提にした仕事は見送り。前に応募した会社も外す。
応募先も探す。求人サイトの応募欄より、会社の問い合わせフォームのほうが届きやすいので、会社の公式サイトまでたどって窓口を見つける。
応募も、返事も
判定が通ったものはそのまま承認されて、応募文の下書きまでできる。9 時台の後半に、問い合わせフォームや求人サイトの応募欄から送る。
ロボット確認が出るフォームだけは入力まで済ませて止まる。そこは僕が送信ボタンを押す。
返事がメールで届くと、1 分くらいで返信の下書きができて、日程の相談みたいな決まった範囲なら、そのまま返す。金額や契約の話、迷うものだけが僕に回ってくる。
全部の動きは自分用のダッシュボードに並ぶ。僕が見ないと進まないものだけが、最初のページに集まるようにした。
仕事が決まったら
作業のほうも、安く済む順に組む。CSV や API で済むところはそれで済ませて、説明文の整形やカテゴリ分けは AI に、画面の操作は最後の手段。
うまくいかなかった行だけを、もっと賢い AI に回す。それでもだめなら僕のところに来る。
納める前にはAI の抜き取りチェックのあとに、一度だけ人の目で確認する。
一社目の作業を例外もぜんぶ踏んで仕組みにできたら、二社目からは設定を変えるだけで回せる。
それでどうなったか
僕がやることは、ほとんど承認だけになった。
求人を探すのも、読むのも、応募文を書くのも、送るのも、返事を返すのも、仕組みが勝手にやる。僕がやるのは、ロボット確認の送信ボタンと、回ってきた返信を見ることと、面談に出ることくらい。
いちばん嫌いだったリサーチと応募に、手を割かなくてよくなった。朝起きると、もう今日の応募が終わってる。

サイトも何度か作り直して、帽子のキャラクターも作った。料金は、件数ごとか月額。最初の 10 件をサンプルで納めて、仕上がりを見てもらってから本番に入る形にした。




