AIに相談しない日記アプリ

Re:me(リミー)っていう日記アプリを作ってる。
一言でいうと、未来の自分に、過去の自分を届ける日記。
今日を残すだけ
特別な文章はいらない。 今日食べたもの、誰かと笑ったこと、ちょっと落ち込んだこと、なんとなく撮った一枚。ひとことでもいいし、写真だけでもいい。
カテゴリも、タグも、気分も選ばせない。整理はさせない。
で、時間が経ったある日、
1年前の今日、こんなことをしていました
みたいに、忘れてた自分をそっと連れてくる。届いた便りはアプリの中のポストに貯まっていく。
記憶って、残した瞬間より、忘れかけた頃のほうが価値がある気がしてて。書いた日にはなんでもなかった一言が、半年後に読むとちょっと泣けたりする。
AIには相談しない
これが一番大事にしてる一文。
最近の日記アプリって、AI がからんでくると、だいたい相談相手になるか、自己分析してくれるか、習慣を改善しようとしてくる。
Re:me はどれもやらない。
- 評価しない。「先週より前向きですね」とか言わない
- 助言しない
- 点数もグラフも出さない
AI がやるのは裏方だけ。今日書いたことに似た過去の日を探してきたり、「去年の夏のあなた」みたいに、ある期間のページを何枚か束ねて短くまとめたり。まとめの文も「〜していました」「〜と書いていました」っていう、見たままの書き方にしてる。
AI があなたについて語るんじゃなくて、あなたが残したものを、いいタイミングでもう一回差し出すだけ。
アルバムをめくる感じ
1日が1ページ。
何もしなくても、写真と文章の量に合わせて、開いた瞬間にかわいいページになるようにしてる。飾りたければ、写真を傾けたり、シールを貼ったり、ページの紙を選んだりもできる。方眼、白、クラフト、すみ、いろがみ。
ただ、日記アプリであって、スクラップブックを作るアプリではない。飾りのほうが記憶より目立ったら失敗だと思ってる。
最初の1週間
この手のアプリは、始めたばかりが一番弱い。記録が少ないうちは、まだ「過去の自分」がいないから。
なので、次に何が届くかを先に予告するようにした。「あと6日で、最初の1週間のあなたが届きます」みたいに。 翌日には「昨日のあなた」、1週間で「最初の1週間」、季節が変わったら「去年の春」。
まだ使えない機能、じゃなくて、自分の記憶を育ててる途中、って感じてもらえたらいいなと。
書かなかった日を寂しく見せたり、連続記録で急かしたりもしない。
いまは自分の iPhone で毎日つけてみて、手ざわりを直してるところ。
